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私はジャズピアニストなので、家でもピアノの練習をしなければなりません。コーポラティブハウスに参加する際も、ピアノの音を周囲の方々がどう思うかが一番気になりました。建物の構造自体も音が漏れにくいつくりになっていると建築士から説明は受けていましたが、正直かなり不安でした。 実は私、最初にこのコーポラティブハウスに応募したときは、抽選に漏れていたんですね。すごく悔しい思いをしていたところ、キャンセルが出て参加することができたんです。だから、建設組合の総会も途中からの参加になったのですが、ピアノのことをほかの参加者の方々にどう切り出せばいいか、ちょっと悩んでいました。でも、コーディネーターが「新しく参加する人は、ピアニストなんですよ」と前もって伝えてくれていたんです。コーディネーターのちょっとした配慮のおかげで、ピアノのことも抵抗感なく話題にすることができました。
コーディネーターには、事務的手続きの面でもお世話になりました。銀行や住宅金融公庫との交渉も初めての経験でしたが、コーディネーターのおかげでスムーズに進みました。自分だけでやろうとしたらきっと右往左往していたはずです。
入居してから、すぐにピアノを弾きました。そして妻にご近所に「音、うるさくないですか?」と聞きに行かせたんです。直接お宅を訪問して、顔を見ながら「どうですか?」と聞けば、正直に本音を言ってもらえますよね。これも総会などを通して事前にお互いのことを知っているからできることだと思います。
入居後も楽しく近所づきあがいできていますよ。住民主催の最初のイベントは、私の家で開いた「朝食会」。コーヒーとパンはこちらで準備して、「カップは数が足りないので持参してください」と掲示板に貼り紙をしました。何人来てくれるだろうって不安でしたが、当日は半分以上の世帯が参加してくれました。用があって来られない人も「次の機会はぜひ」とわざわざメッセージをくれたりして…。それからもたまに料理を持ち寄ってパーティーをやったりしましたよ。
ありがたいことに、これまでピアノの音に関して苦情を言われたこともなく、毎日ピアノの練習に集中できています。あっ! 一度下の階の方に「もっとガンガン弾いてくれないと、せっかくの演奏が聞こえないじゃないですか!」と言われたことはありますけど…(笑)。
高さ調整ができるテーブル。人数が多くなると椅子を片付け高さを低くして皆でテーブルを囲む。
窓を開けっ放しにして、ピアノを弾くことが出来るのは、なによりコーポラティブハウスだったから。
玄関の窓。脇にあるのはキッチンへ続く小窓。
寝室のリビングに面した壁。随所に風が通る工夫が。
キッチン脇のダイニングスペース。窓は折れ戸タイプで大きく開きが取れる。
寝室の花柄の壁紙は奥さんのチョイス。壁一面だけ花柄なのが印象的。
洗濯板での洗物も可能な大きな洗面。
大きな洗面カウンターのあるトイレ。