2008年11月15日
目黒区A様邸 堂々完成!です
フロムスケルトンプロジェクトIN目黒~A邸の記録~
今回は中古住宅の物件探しを立地の選択から行いました。
そしてリフォームを行うという「フロムスケルトン」より、
目黒駅すぐそばの物件を購入され、
ご自身の想いがたっぷりと詰まったリフォームを行った。
そんな「A邸」のエピソードをお届けしたいと思います。
~物件探しのテーマ~
当初はA氏が現在お住まいの地域から探し始めました。
数件の物件を検討しましたが、
「これは!!」というものには巡り会いませんでした。
そんな中、
図面上とても目に留まる面白い物件が、
たまたま目黒にありました。
同日に山手線内の別の駅にある物件も見学しましたが、
やはり目黒という駅力、
そしてこの駅の活気と発展性にすごく惹かれたと、
A氏は言っておりました。
もちろん物件も駅から3分(超駅近です!!)
建物のプランも最近ではお目にかかれないような、
三面開口、北南のダブルバルコニーという素晴らしさ。
そして11階から見るこの眺望をご覧下さい!!
※ちょっとお天気が悪い曇りのお写真でスミマセン。
北側バルコニーの窓と、
南側バルコニーの窓を全開にすると、
とても気持ちが良い風が
「すーっと」部屋の中を抜けていきます。
夏でも冷房要らずのこの爽快感。
そして、夕暮れ時はこの光景ですよ!!
物件の契約直前に、
A氏と二人で「うっとりと」しながら、
この素敵な夕焼けに酔いしれた時間が今でも忘れられません。
100万ドルの夜景ですら、
この自然が織り成す美しさには決してかないません。
~そしてここからリフォームが始まった~
A氏のリフォームテーマは、
幾度も重ねたヨーロッパ旅行にルーツがありました。
特にスペインには相当な想い入れがあったそうです。
今回、絶対的にやりたいリフォームが、
・床を全てタイル張りにすること
・壁を漆喰塗りで仕上げること
イメージとして頂いたお写真など多数ありましたが、
言葉で表現すると、
「南プロバンス風」と言ったところでしょうか。
現場にて幾度も打合せを重ねました。
寸法を測ったり、
ここがこうだ、あそこがああだとか、
すったもんだしながら進めたのです。
壁の漆喰の色や、
巾木の色だってじっくりと、じっくりと検証しました。
「この色でどうでしょうか?」
「いやいや、真ん中よりも右の色ですね」
たかだか壁の色じゃぁないか、
何ておっしゃる方もいるかも知れませんが、
実際にご自身で体験なさったら分りますよ!
そんなに簡単には決められない筈ですから・・・。
正直悩みます。
事務所での設計打ち合わせも一切手抜き無しです。
一番長い時ですが、
朝の10時から夜の8時位までやりました。
もちろん昼食タイムとおやつタイムはきちんと取りましたけれど。
設計施工担当のO氏奥様から差し入れもありましたね。
壁や床のタイルを決める時だって、
ほら、ご覧の通りですよ。
何枚も、何枚もサンプルを検証して、
「これがイイかな?」
「これはちょっとニュアンスが違うな」
何て言いながら一枚一枚じっくりと、
検証を重ねました。
床に散らばっているタイルの数々をご覧下さい。
面倒くさい?
いやいやモノ創りが好きな方には
とても楽しくてたまらない一時ですよ♪
いつもながら思いますが、
解体してスケルトン状態になった部屋を見ると、
果たしてここからリフォームを行って、
本当にイメージした通りに仕上がるのだろうかって。
正直心配になりますよ。
どうやってここから、
あんな素敵なお部屋にメタモルフォーゼしていくのかって。
不思議で堪りませんよ!!
今回は目黒のA邸スケルトンリフォームの序章をお送り致しました。
ここからどう変貌を遂げていくのかは・・・、
次回、その全貌をプロジェクトレポート欄にて掲載する予定です、どうぞお楽しみに。
<担当>牛田 大介(ウシダ ダイスケ)がお送り致しました。